黒銀のまぐろ

昨日は、戦わず勝利した親爺。
黒田官兵衛流の戦法。

ほっとしたのもつかの間。
阪神が勝利。
一瞬、嫌な予感がしたんです。
案の定ですわ。
コンピュータさん、甲子園の帰りやそうです。
ちょうどその時、餃子を包んでいたんです。



ええとの作ってるやん。
それで野菜スープにして欲しい。



他にも無理難題を言いますわ。



ハアーふんふん。

明日も甲子園。
日曜日やから１０時に終わるんやろう。
それから来てもええ。

親爺の回答。
だめです、１０時に終わります。
終わると、予定があるんです。

コンピュータさん、嘘やろう。
早く終わりたいから言ってるんやろう。



親爺、本当なんです。

１０：３０頃来るで。



ああーーー聞きたくない。
聞こえない。

コンピュータさん。
この辺で勘弁したる。
その代りに、特製餃子作っといて、今度来る時に持って帰るからね！

お帰りに成られたのが、深夜の１時。

その時にタクシーが止まりました。
堺のHさんです。
接待のお帰りやそうです。
どうしても春巻きが食べたいとの事です。

色々とお話をさせて頂きますと、様子でお腹がいっぱいみたいです。
本当やったら、包みたての餃子をお食べ頂くのですが、タクシーを待たされているので、お急ぎみたいです。
次回にタイミングが合えば、包みたての餃子をお食べ頂きたいと思います。

営業が終わる。
コンピュータさんの依頼の特製餃子の仕込みでおます。



深夜の４時、やっと終わりましたわ。
今日も家に帰れず。

２時間程仮眠をして、本日の朝食でおます。



元気が出て来ましたな。



朝風呂でおます。
さっぱりとしましたな。





さっぱりすると、お腹が空いて来ました。
スーパーに立ち寄ったんです。
ここのお菓子が安くて美味しいのです。
親爺のお気に入りでおます。

さあー気合を入れてお昼の営業でおます。

素敵なマダムが、お子様といらっしゃいました。
若松屋儀兵衛さんからのご紹介です。
今回が二度目のご来店です。

こちらの可愛い素敵なマダム。
少し風邪気味です。

にんにくや野菜たっぷりをご希望されたんで、酸辣湯麺をお出しさせて頂きました。
薬膳が利いた辣油をたっぷりとお入れさせて頂きました。
とても元気が出て来たと、大喜びされたんです。

当然、春巻きもご所望されました。
まだ、御座いました。

お次のお客様。
深夜に来て頂きました堺のHさん。
今日は、ご家族でのご来店です。

Hさんがお好きなよだれ鶏から始まりました。



香菜で鶏が見えまへん。
これが香菜祭りでおます。



本日ラストの５本です。
昨日と今日で、完売致しました。

Hさん、腰が低い方でとても素敵な方です。
絶対に偉そうな言い方をされません。
お金の使い方が、とても綺麗な使い方をされます。
Hさんも粋が似合う方です。

我々店側もお客様が粋であれば、当然粋に成ります。

西田辺で創業して９年目に入りました。
お客様に助けて頂きまして、此処までこれました。

先日ですが、親爺がカチーンとするお客様が居ました。
言葉使いが汚いです。

親爺、気分を害しています。

おい、春巻きをくれと言われたんです。



カウンターに２本おました。
親爺、無いとお答えしたんです。

目の前にあるやんかと言われました。

親爺が発した言葉です。
これ秋巻きです。

春巻きは、春に巻くから春巻きです。
秋に巻いているから秋巻きですとお答えしましたわ。

偉そうに言われたら、何ぼお金を出されててもお出し致しません。
当たり前ですやん、そんな商売をしたくありまへんわ。

我々が言いたいのは、お客様が普通にして頂ければ、おもてなしをさせて頂きます。
そうでないと、それなりに成ります。

逆に気を使って頂いたり、気分を乗せて頂きますと、それ以上の仕事をさせて頂きます。
全ては、お客様次第と言う事ですわ。

お金を払う方が、強い訳ではおまへん。
それをお分かり頂ければ、幸いかと存じます。

今日のお昼の営業、最高の気分で仕事をさせて頂きました。
幸せな気分を味わいました。

気分が良く成ると、お腹が空くのです。
まぐろが食べたい、まぐろが食べたと呪文の様に呟く親爺が居ます。
バイクで黒門市場を目指したんです。



まぐろが食べたいだけで、黒銀さんに来たんですわ。
それがですねん。



丼ぶりが売り切れですわ。



￥１５００→￥９８０
これにしましたわ。



黒銀さんのまぐろ、この価格で他所ではありえへんですな。
美味しいと言うより旨い！
この一言に尽きますな。



もう少し食べたいので、追加ですわ。



親爺の嬉しそうな顔。
これが全てを物語っていますな。

ホンマに、これだけを食べたい為に来たんですわ。

店に帰る途中で見かけた光景ですわ。



何が嬉しいんやろうか？
それやったら、実際に自衛隊に入隊したらええやん。

殺戮の恐ろしさを知らん若者。
暴力の恐ろしさ、恐怖を知らん。
実際にその場に居合わせたら怖いでっせ。

親爺の体験でっせ。
高校時代に監督に・　・　・
先輩・後輩の間ではおまへんでした。

大学、１年上先輩に、一日３０発ほど殴られた経験がおます。
何やかんやと毎日。

合宿所で連日、正座を１時間。
立たされたぶん殴られる。
ある者は、ぶっ飛んでいましたわ。
耳の鼓膜が破れる者もいます。
歯が折れた者も居ます。

何故か親爺だけが、倒れた事がおまへんでした。

本当にくだらん行い。

１年奴隷
２年兵隊
３年天皇
４年神様

毎年上が下に引き継ぐ儀式。
まるで軍隊ですわ。

親爺は、入学した時から後のキャプテンに指名されてた。
自分でも俺がキャプテンに成ると宣言していた。
こんな下らん制度を失くす為に、自分で宣言していたのですわ。

暴力で支配する世界。
親爺の信念、殴る暇があったら、練習を厳しくする。
それ以上に躾を厳しく身に付かせる。
その方が技術も向上する。
躾は、卒業して社会に出た時に役に立つ。
人間形成の大切さ。

親爺、その気持ちを持ちながら大学を去る。
許せない裏切り行為に我慢出来ずに去る。
親爺が訴えれば廃部にも出来た。
学校側からは、穏便に済ませて欲しいと懇願された。

罪のない友が可哀想。
親爺が目を瞑る事で、部の存続が継続される。

親爺、学校を去る。
ラケットを手放す。
一生、テニスをしないと誓った。

その人間が、３５年ぶりにテニスに復活した。
やり残した仕事がおます。
無冠の帝王の汚名を晴らしたい。
成し遂げられなかった個人の日本一。
国体チャンピオンの称号なんて要らん。
あくまで個人の日本一。

それと、お世話に成った世界。
恩返しをせなあきまへん。

親爺、指導をする際に、絶対に手を揚げない。
暴力で支配をしない。
原石を育てる名人。
現役時代から数々の名選手、チャンピオンを育てて来た。
教えるのが好きで好きで堪らん。

あかんあかん、また、話が長く成って来ましたな。
これくらいで終わりにします。

今２４時前、外は雨。
雷がゴロゴロ。
家に帰るのを思案中。

帰らないともっと怖い雷がゴロゴロ



怖ーーーーーーーーーーい！

お仕舞い。